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2017年9月 8日 (金)

詩集4冊読了

旅の疲れでしょうか。なかなか調子が出なかったのですが、午後遅くになってエンジンがかかりました。この日は詩集を4冊。いずれもそれぞれの意味で手強い詩集です。

河野聡子『地上で起きたことはぜんぶここからみている』(いぬのせなか座叢書)横書きを主とする作品群は最初読み辛さを感じるが直ぐに慣れてしまう。特に代替エネルギーを巡る41篇の散文詩は斬新な批評と遊び心にあふれていて新奇な情緒さえ放っている。凝った装幀については別冊に詳述されている。

藤井貞和『美しい小弓を持って』(思潮社)現代を代表する学匠詩人のなんとも軽やかかつ重厚な30篇。古い過去や新しい過去の詩人文人たちとの相聞歌とも呼ぶべき対話詩には現在への鋭い風刺がこめられ、回文詩の楽しさの中にも重い批評がこめられている。詩と歌の精霊を求め続ける詩人の新たな挑戦。

最果タヒ『愛の縫い目はここ』(リトルモア)三部作完結編。性を越えた(あるいは始めから未分化な)少女/少年の語りが多様な声で響き渡る。縦書き作品は物語への志向を、横書き作品は歌詞への志向を暗示しているように見えるが、もしかしたら声の出処が微妙に異なるのかもしれない。新しい少年詩だ。

佐川亜紀『さんざめく種』(土曜美術社出版販売)現代社会への批評意識と危機意識に駆られた言葉が放射状に詩空間を満たし、弾劾し糾弾し反省しつつ読者の微妙な心理に迫ってくるような作品群。特に長編「聖なる泥/聖なる火」の黙示録的イメージは秀逸。批評精神が鋭い喩に支えられ詩情に届いている。
(引用ここまで)

実験詩、批評詩、少年詩、社会詩、というのはあまりに大雑把な分類ですが、各々のジャンルで際立った作品との印象でした。ひとまずの第一印象のみですが。
深夜ワインはボルドーの赤を常温で。音楽はセゴビアのギターを聴きながら。そんな初秋の羽曳野詩民。

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