フォト
無料ブログはココログ

« 歌曲翻訳のち医院のちローストビーフのち詩集1冊 | トップページ | 志摩半島一泊の旅 »

2018年11月 4日 (日)

詩集6冊の日

ほぼ一日中、詩集を読んでいました。以下はツイッタより。

阿部嘉昭『日に数分だけ』(響文社)1958年生まれの詩人による第11詩集23篇。漢字と仮名のバランスが絶妙で、独自の文体をもった作品群。詩の言語で書かれた空間論であり時間論であり身体論でもある。ストイックな口調で郷愁を歌い憧憬を語るが、その実体は意外と抒情的で潤いにあふれている。

ミカヅキカゲリ『水鏡』(コールサック社)1978年生まれの著者第1詩集46篇。自殺未遂の後四肢麻痺で車椅子生活になった著者が、言葉に生きる決意をして自らの半生と今後を詩に託した1冊。臨死体験から得た逆説的自由を礎に、平易で明確な詩語を自在に紡ぎ出しているといった趣きの詩集。

黒田ナオ『昼の夢 夜の国』(澪標)著者第2詩集24篇。日常に潜む細やかな不条理を独自のユーモアとペーソスに乗せて磊落に描き出す作品群。一見楽しげな雰囲気に寂寥が漂い哀切な空気に快楽が入り交じるといった複合意識が詩に特有の余情を与えている。散文詩も含めて言葉はあくまでリズミカルだ。

木村草弥『修学院幻視』(澪標)1930年生まれの著者第3詩集26篇。歌集も出している人らしく、和歌にも深い造詣をもち、本詩集では江戸初期に85歳まで生きた後水尾院を主要モチーフに、虚実を自在に融合した詩(歌)論詩を展開している。厳密な事実調査に自由な想像力を重ねた独自な詩空間だ。

安田有『昭和ガキ伝』(風狂童子)1947年奈良県生まれの詩人による第3詩集。表題通り、昭和の少年時代を主要モチーフにしているが、老いた現在もなお失わない童心が詩の中心だ。「詩文集」となっているが、散文にもまた詩が宿り、まるごと詩集と呼びたくなる1冊だ。古本屋を営む現在の生活も。

熊谷直樹✕勝嶋啓太『妖怪図鑑』(コールサック社)個性の異なる二人の詩人による妖怪詩の競作33篇。古来よく知られた妖怪や水木しげるの妖怪を中心に、フォークロア的哀切さを伴った熊谷作品と、サブカルチャー的諧謔を含んだ勝嶋作品が、個性を競い合っている。前者は明朝体、後者はゴシック体で。
(引用ここまで)

これでひとまず机上の新刊詩集はすべて読了しました。またすぐに次のものが届くかもしれませんが、ひとまずクリアです。ちょっと寂しい気もしますが、たぶん気の所為でしょう。
今日(日曜)はプチ旅行に出かける予定。別にめずらしいことではありませんが、一年ぶりに志摩半島です。
深夜ワインはフランスの「ジタンの時間」韻を踏んでいるみたいですが、ジタンはジプシー(ロマ)のこと。自由で開放的な時間、というほどの意味でしょうね。音楽はスカルラッティのチェンバロ曲。典雅です。横浜から孫の写真が届かないのでかなしかった。

Drdrlv3vsaeeerq


Drd_s2v4aa_w3_

« 歌曲翻訳のち医院のちローストビーフのち詩集1冊 | トップページ | 志摩半島一泊の旅 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/591465/67343779

この記事へのトラックバック一覧です: 詩集6冊の日:

« 歌曲翻訳のち医院のちローストビーフのち詩集1冊 | トップページ | 志摩半島一泊の旅 »