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2018年12月26日 (水)

詩集五冊と追加業務

年内の業務をすべて終わったし。喫緊の締切原稿もないし。と思って、少し落ち着いて詩集を読んでいました。この日は5冊。以下はツイッタより。

松尾真由美『雫たちのパヴァーヌ』(アジア文化社)第10詩集90篇。森美千代のモノクロ写真とのコラボ。まさに静物写真のように、一瞬の静止画像を連ねていくスタイルだが、それらの連鎖の中に動態表現が潜み、静かな鳴動を響かせている。耽美派風の造形で美への憧憬が目立つが強かな詩想でもある。

森雄治『蒼い陰画』(ふらんす堂)31歳で病没した著者が17〜20歳時に書いた行分けと散文による計42篇。色彩的な影像が頻出し観念を総動員して書かれたイマジズム風の作品群。行分け詩は宮澤賢治の心象スケッチを思わせるし、散文詩はランボーを思わせるが、純粋志向に才能の閃きが感じられる。

安水稔和『地名抄』(編集工房ノア)神戸のベテラン詩人第24詩集100篇。表題通り、日本各地の地名から想起される心象および叙景を短めの行脚で書き綴った、俳句的抒情詩群。特にアイヌ語起源の地名はイメージを際立たせる要素に満ち、一見ありふれた情景が独自の幻想性を帯びて立ち上がってくる。

沢村俊輔『あまのしずく』(モノクローム・プロジェクト)二十四節気を主題とする24篇を中心に編まれた30篇。季節ごとの叙景や情景に記憶や郷愁が重なることで、現代人のうちになお潜む自然との共生感や交感といった心情を微妙に描き出している。現代的かつ伝統的な抒情詩群と見ればいいだろうか。

北畑光男『合歓の花』(思潮社)1946年生まれの詩人による第9詩集21篇。植物や小動物に注ぐ視線は繊細かつ大胆なイメージを構成し、日常の隅に潜む詩を穏やかに掬い取っている。時に社会批判の視点も見られるが決して声高な主張にはならず、静謐で深遠な賢者の眼差しといった趣だ。硬質の抒情。
(引用ここまで)

夜になって、締切を過ぎた業務書類を一つ思い出しました。これはいけない。大学はまだ全面休暇には入っていないので、今すぐすればまだ間に合います。というわけで、ただちに終了。マンション前のポストに投函しました。これでよし。もう本当に年内業務はないはず。
深夜ワインはめずらしくオーストラリアの赤。意外といけます。音楽はバッハのヴァイオリン・ソナタ。生後9ヶ月半の孫の立ち姿に見惚れている羽曳野の祖父です。

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