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2018年12月30日 (日)

詩集の一日

この日は詩集を読む日、と決めて、一日中自室で読んでいました。計6冊。どうやらこのあたりが限界です。以下はツイッタより。

小縞山いう『リリ毛』(思潮社)第一詩集25篇。全体に揺らぎと滲みと動きに特徴のある作品群。「夜る」「馬ま」といった独自の送り仮名や、サイズの異なる文字を1行ずつ連ねた2行詩節といった、構成上表記上の不統一を意図的に用いることで独自の旋律を奏でているかのようだ。声で聴いてみたい。

尾久守侑『ASAPさみしくないよ』(思潮社)1989年生まれの詩人による第2詩集17篇。ASAPとはas soon as possible のことで、英文のメール等に用いられる略語。表題作は書簡スタイルの散文詩で瑞々しい青春の情感(とはいえ現代風に屈折した)が漲っている。話し言葉を多用した新鮮な抒情詩群だ。

夏野雨『明け方の狙撃手』(思潮社)第一詩集21篇。行分け詩、散文詩、亜散文詩を使い分けるが、いずれも平明な言葉で清新な世界観を表明した作品だ。特に語り口調(話し言葉)に見られる柔らかさと鋭さの共存は、長田弘を思わせる靭やかさに結びついている。寓話的要素も含めて先の楽しみな新人だ。

植村勝明『ささやかなコギト』(土曜美術社出版販売)1934年生れの詩人による第13詩集47篇。タイトル通り短めの「ささやかな」作品群だが、各詩篇の主題は古今東西の歴史上の大人物だったり大事件だったりと壮大なもの。大きなテーマを小さなかたちで、語り口で描き出すという特異なスタイル。

洲浜昌三『春の残像』(コールサック社)1940年生まれ島根県石見の詩人による40年ぶりの第4詩集44篇。章ごとに、学生時代、幼少期、壮年期と、モチーフが変わるが、表題通り青春の残像を描く作品群が瑞々しい郷愁に満ちていて魅力的。石見銀山の繁栄と荒涼のコントラストも鮮やかに描かれる。

 

高岡修『原始の人』(シャプラン)1948年生れの詩人による第18詩集21篇。原始の人と化した詩人の視線が捉えた現代都市の喧騒と荒廃を、端正かつ鋭角的な詩行の連なりに封印していくかのような展開が、ベテラン詩人の自恃と矜持を確実に示しているかのような趣の作品群。原始の人の憂鬱は深い。

(引用ここまで)

これで机上の未読詩集は残り4冊になりました。どうやら年内読了できそうです。「びーぐる」は校正ゲラがこの日も多数戻ってきました。投函した年賀状も何枚か戻っていますが。「カルテット」の準備も少しずつしています。問題は自作の詩。これがいつできるかによって刊行日も変わってきます。
深夜ワインはイタリアの赤。音楽は、昼間からずっとベートーヴェンの弦楽四重奏を聴いています。今はラズモフスキーの第2番。アルバン・ベルク四重奏団です。冷え込みが厳しいようですが、ずっと部屋にこもっていたので、あまり実感がありません。そんな年末の羽曳野丘陵です。

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